名水百選「瓜割の滝」ミネラルウォーター
名水百選「瓜割の滝」の源水
いしにえにより伝わる、森の神水
福井県若狭町にある天徳寺は、名水で知られる寺で、境内奥の「瓜割の滝」は神泉と尊ばれ、五穀成熟諸病退散の霊感ありと信じられてきました。今でも水の湧き出し口には不動明王が祀られ、竹囲いにしめ縄を張り、神聖な場所として守られています。
湧き出し口から滝つぼにかけて散在する赤く染まった石は、珍しい淡水産紅藻類・ベニマダラの繁殖によります。この藻は、清らかな水質の日陰の流水にしか生息しないため、水環境がよい証となっています。
ミネラルウォーターの基準
「瓜割の水」は、ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターとは?
原水:特定の水源から採水された地下水のうち、
地層中の無機塩類が溶け込んでいるもの。
ミネラルバランスがよく、やわらかい味が好評です。
飲みやすい軟水で、体内の水分と同じ弱アルカリ性の水です。
水質分類(水の指標)
日本水処理生物学会誌(2006第42巻4号)に掲載された、ミネラルバランスの指標(O-index,K-index)
おいしい水指標(O-index:OI)
OI= Ca+K+Sio2 OI値が、2.0以上の時おいしい水と判定される
Mg+SO4
健康によい水指標(K-index:KI)
KI=Ca-0.87Na KI値が、5.2以上の健康によい水と判定される
OI | KI | 分類番号 | 水質分類 |
2.0以上 | 5.2以上 | 1 | おいしく、健康によい水 |
2.0以上 | 5.2未満 | 2 | おいしい水 |
2.0未満 | 5.2以上 | 3 | 健康によい水 |
2.0未満 | 5.2未満 | 4 | 何にも属さない水 |
おいしくて、健康によい水とはミネラルバランスにあります。
監査機関(株)福井県環境分析センターによると、
若狭「瓜割の水」は分類第1に該当する「おいしく、健康によい水」です。
「瓜割の水」の指標
OI(おいしい水指標) | KI(健康によい水指標) | 水質分類 |
3.4 | 9.0 | おいしく、健康によい水 |
「瓜割の水」は、飲みやすい軟水で、弱アルカリ性の水です。
ミネラル成分の含有量によって軟水と硬水に分けられたり、酸性かアルカリ性か区別しています。
硬度は100mg/L以下が軟水、101~300mg/Lが中硬水、301mg/L以上が硬水と分類されます。
また、PH値7が中性で、それより小さいほど酸性で、それより大きいと弱アルカリ性になります。
「瓜割の水」の栄養成分(1000ml中)
瓜割の水の栄養成分(1000ml中) | |||||
カリウム | 0.31mg |
硫酸イオン | 2.0mg |
硬度 | 47mg |
カルシウム | 12.0mg | イオン状シリカ | 7.9mg | PH | 8.2~8.6 |
ナトリウム | 4.7mg | マグネシウム | 4.1mg | 脂質・糖質 タンパク質 |
ゼロ |
体の中での、水の働き
「水」は生命活動の根本です。
人の体はおよそ60%が水分です。
水の全くない組織はなく、硬い骨でも約22%が水分です。
血液をはじめとする体液はさまざまな栄養素やミネラルを溶かし込んで、
体の中を循環しており、体の至る所で行われる化学反応の溶媒となっています。
●全身の細胞に栄養分と酵素を配り、老廃物を受け取って排出 |
●体温や浸透圧、PHなどの調整作用 |
●汗をかいて体温調節 |
●酵素の働きを活発にする |
一般的に尿や汗で約2100ml、呼吸で約400ml、合計で約2500mlもの水分が出ていくと言われています。
食事や体内で合成される水分は約1300ml
残り約1200mlは飲み水で補給する必要があります。
体の中の水分が足りなくなると、
尿が減り、皮膚がカサカサになり、やがて脱水症状になります。
脱水状態が続くと、汗が止まり、体温調節が不完全になり、
熱中症の危険性が高まります。約15~20%が足りなくなると命にかかわってくるのです。
厚生労働省も勧める「健康のため水を飲もう」推進運動
目覚めの一杯、寝る前の一杯が大切です。
私たちが生きていくために「水」は欠くことのできない存在です。
でも、その摂取量が不十分であると、脱水による健康障害や重大な事故に繋がりかねません。熱中症や、脳梗塞、心筋梗塞などの予防にはこまめな水分補給が効果的です。厚生労働省では、「健康のため水を飲もう推進委員会」を立ち上げ、
[1] こまめに水を飲む習慣の定着
[2] 「運動中には水を飲まない」などの誤った常識をなくし、正しい健康情報を普及する
[3] 水道など身近にある水の大切さの再認識
により、子どもから高齢者までの広く国民一般の健康増進、疾病・事故予防に寄与する活動を行っています。
情報:厚生労働省のHPより